全韓国人が「竹!」と即答 〜全羅南道潭陽(담양=タミャン)郡〜

まさに竹藪!潭陽の象徴「竹緑苑(죽녹원=チュンノグォン)」ベトナム戦争映画のロケもできるよ(晴れてれば)!
韓国ローカル旅

ねらいは“チムジルバンじゃない”温泉巡り

大体ソウル周辺のお馴染み系はやり尽くし、もうディープ韓国やヲタネタを掘るしかなくなってきた韓国旅行(そもそもショッピングやグルメ、韓ドラ&K-POPにまったく白紙のクセに)。

ココ数年は、「韓国から北朝鮮をただ見る」とか、「噂にしか聞かない反日探し」「細かすぎて伝わらない聖地巡礼」、「あんまり無さげな日式温泉巡り」とかを、無理やりテーマに設定して行くんだけど。

ヘンな温泉第1弾は“セジョンも入った”だの、“鶴がキズを癒した”だのお馴染みの眉唾伝説が残る、忠清南道牙山市「温陽温泉(온양온천/オニャンオンチョン)」(レポートは別項)。
もうこの時点で「韓国は韓式チムジルバンオンリーでいいや!」と完全断定していたんだけど、せめて3回ぐらいはやりたいな、と。

オニャンオンチョン駅前。ここも頑張ってレポートしようと思っていたのだが…また、気が向いたら…

この辺を拠点に全羅南道巡りへ

第2弾は全羅南道潭陽郡「潭陽温泉(담양온천/タミャンオンチョン)」に設定。

光州に接しているので、ソウルからKTXで光州松汀へ。すかさず駅前の、接客態度が昭和のタクシーで「光州総合バスターミナル(U・SUARE/ユースクエア)」まで行く(遠いから、タクの態度は“禅”で我慢)。

続いてそっからバスで「潭陽バスターミナル」へ(タクのクソキサに比べたら、その親切さに涙が出る案内のアジュンマ多数なので、ドンドン聞こう!)。

潭陽温泉リゾートを拠点に全羅南道を巡るなら常にお世話になる「潭陽ポストミノル」。言葉は基本通じないよ(日本語・英語)

こっからあからさまにド田舎になり、英語日本語が一気に通じなくなるから、一旦、海外旅行的緊張。
路線バスで「潭陽温泉(潭陽リゾートだったかな?どのみち1個しかない)」へ。

時はあのパンデミック真っ最中

この時期は…いや、まさにこの前日に、例の大邱のナゾ教会でのコロナ・パンデミックが発生、軍隊が駅とかに出始めた矢先。

コン・ユの映画みたいな不安が募る中、なにげに遠い温泉リゾート前にようやく着けば、そこは横殴りのみぞれ雪。
俺が志向する“ヘンな国内ツーリングや海外マイナー観光地巡り”での定番感想、「こんな所でいったい何してんだ、俺…」が早速飛び出し、幸先よし。

潭陽温泉リゾート。併設のホテル宿泊客は基本タダで入れるテイだが、時々よくわかんなくて料金を納めた気も

温泉?「温陽温泉」同様に、日本の風呂好き連中にとくだん語るべきところは無い温泉だよ。

可もなく不可もない。

もし無人島に施設がココと「シロアム」クラスのチムジルバンの2つしかないとしたら100%チムジルバンを選ぶとは言っておきたいけど。

まあ、そんな悪口や地域差別はともかく。

「ホントにあった!」

ホテルの窓からはこの景色。なんで冬に来ちゃったのか…冒険心は疼くが

知り合いに韓国人のいる諸兄はぜひ「潭陽と言えば?」って言ってみ。

絶対全員「竹!」って即答だから。

あんまり日本では思いつかない気がするね、地名を言って全員「竹!」って答えられる自治体って。
例えば「氷見と言えば?」って問うても「立山!ブリ!藤子!拉致!」といくつも出てくるワケで。

どうやって来たのか忘れてすいません。タクだったかな…ここが「竹緑苑(죽녹원=チュンノグォン)」正門

竹好きにイチオシ(無理あるだろ)

そんな竹しかない(っていうな)潭陽の目玉観光地「竹緑苑(죽녹원=チュンノグォン)」へ行ってきた。吹雪の中イヤイヤ。

快晴だったらまた全然印象違うんだろうけど、雪は雪で風情があっていい。に、してもちょっとは止めよ

…まあ、竹藪です。

竹のシナリで時折バサっと雪を頭から浴びたり…色々経験

俺が富士で生まれて幼少期から思春期までを過ごした通称“山の家”のすぐ前が竹藪で、懐かしさいっぱい。
雪の重みでこれでもかとしなる竹の強さに感心したものだが、まあ、そんな程度の感慨で。

ビギナーの諸兄は日本からワザワザ来なくていいと思うけど、竹藪近くで暮らした経験のある人は「あ〜、竹藪だ〜」と懐かしく思うために寄ってみたらどうか(いい加減怒られるゾ)。

グルメレポートに全く暗い、役に立たない旅行記。雑な結論、「韓国料理が一番美味いのは日本」

柄にもないグルメレポも

仕方がないのでネットで調べたら竹以外の名物は「トッカルビ(韓式ハンバーグ)」だって。

「ホントにあった!」

…韓国通にはもう聞いてもしょんない情報になってきたでしょ。

モチロン、一応食ったよ、トッカルビ。あと「テトンパブ(竹筒ご飯)」も!
ご馳走様!

敷地内にはKBSの何々ってバラエティが来たとか時代劇の撮影が来たとかいう看板が乱立している。目に止まったのはコレ!映画「R-POINT」のロケ地w

え?映画「R-POINT」のロケ地…って、この竹藪でベトナムのフリをしたの?

気合い入ってんな韓流映画界。
実際のベトナム「クチトンネル」のレポートもいずれ。

◉野磁馬