置いてあるだけで目を引くDDRデザイン
今日の1枚は、トラバントと並ぶ“オスタルギー”の代表格、シムソンKR51 “シュヴァルベ”。
ベルリンの「DDR博物館」にはピッカピカのが展示してあったが、ここはブダペストの街角。タクシーだまりの看板(だよね?コレ)として活用されていた。
「ホントにあった!」
ハンガリーというとソビエト社会主義の圧政に逆らって酷い目にあった叛逆の歴史が印象的。
今も「暗黒時代忘れまじ」精神で、そんなのばっかり集めた「メメント・パーク」や「恐怖の館」博物館などが有名だが、この使い方もなんか皮肉のメッセージなのだろうか。
それとも昨今の東欧諸国の御多分に洩れず、ハンガリーにも「三丁目の夕日」現象があるのだろうか。
実際コレ、電動スクーターとして再発しているそうじゃん(ほしい)。売れてるのかどうかは調査不足。
多分「昔ってカワイくね」と、婦女子からモーターマニアまでダサカワDDRデザイン大好きと見た。「遅い」ってのもまた逆に現代的で。
ヨーロッパは常に古いので、国家体制や思想信条が変わっても街並みは大して変わらないし、このデザインは我々アジア人の東欧イメージによく似合う(勝手に括るな)。
◉野磁馬
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