ロシア辺境ワンダーランド2 〜地図では白いホルムスク〜

ノンビリ市民の憩いの場に舞う“平和の象徴”ハトたち。語り継がれる戦争哀話とのギャップが凄いホルムスク
1枚の写真 〜ONE SHOT〜

ここは真岡と表記し続けるべきか

前回に続き南樺太からの1枚。日本の地図上では白い地域、ロシアが実効支配する極東連邦管区サハリン南部「ホルムスク」。真岡市ね。
日本海の端っこ「間宮海峡」を行き交う貨物船や、水勢弱めの噴水とかを眺めてダラダラする市民の憩いの場所「プロシャジ・ミーラ(平和公園)」における“平和の象徴”ハトの群れ。

すぐ近所には例の ー聞くほどに間宮海峡なみに冷たいブルーになるー 日本人なら絶対に忘れず語り継ぐべき“北のひめゆり”「真岡郵便電信局事件」の現場がある(現在はロシアの郵便局兼銀行)。

「ホントにあった!」

ユジノサハリンスクからはバスで1時間半程度。

真岡といえば目玉はモチロンあのド迫力廃墟「王子製紙真岡工場跡」だろう。
多分僻地だし、いい加減な戦後処理だからだと思うけど、よくぞ残してくれましたって感じ(※壊し始めているという情報もあるが、最新情報をチェック)。

歩き回ってみたけど今や単に危険な工場廃墟で、早晩放っておくわけにはいかない事態になると思われる。
原爆ドームみたいに保存のために鉄骨入れたりしてる形跡ないし、絶対製紙工場で使ってたんじゃないだろとツッコミたくなる産廃もゴロゴロで。

ソッチは取材だったので画像をジャンジャン出せないが、残っているうちに見ておくのをオススメ。

◉野磁馬