東南アジア「ま、次でいっか」の代表
東京脱出、なんなら今後の移住まで視野にアジア圏を見て周ろうと思い立ち、マレーシアに来てみた。
渡馬は3度目、初回のカジャンこそ郊外だったがあとはほぼKLベース。これではアジア圏どころかマレーシア自体もわかった内に入らないやと、ジョホール・バルあたりを探りに行ってみようかと地図をパラパラ…
あ、ボルネオがあった。未知といえば完全未知、常に「また今度でいいか」の代表格ボルネオ島。カリマンタンね。1つの島に3つも国が入っているという変わった島。
仮に3国を渡り歩いて周遊するとしたら、いったい何ヶ月居なきゃならないのか見当もつかないほどデカい。

着いた。コタキナバル市街地。雰囲気は悪くない
以前、ブルネイを1人で旅したというヘンな知人に聞いたところでは、「結構ガチイスラム国」だったという。絶賛退廃中のKLから行ったら若干面喰らいそうだな、と除外。
もうちょっと弛緩していて程よく中国人がいそうなコタキナバルを目指すことにした。
俺は30年ほど前に行った変換前の香港に魅せられて以来、ついアジア諸国全般に「なんでも過密で雑多な小汚さ」を求めがちなダメ日本人なのだが、コタキナバルも勝手にそんなイメージで。
だってまあ、マレーシアだし。

サンセットで誤魔化されているが、海キッタねー。クッセー。この東南アジア海洋汚染問題は後日さらに…
そういえば「魔境」ボルネオ
行くのは簡単。KLから直行便で2時間半程度だが、上空から眺めてその広さに「あ、ヤバい。案外どこに行くにもやたら遠い系かも」と気を引き締める。
確かにボルネオといえば「魔境」と習った世代(誰にだ)。全体のほとんどが未開のジャングルだったなこの島。ヘンな猿とか蛇女とか居て。
『水着のお姉さんとビーチ・リゾートでカクテル』とか勘違いしていたらマズイことになりそう。

海推し観光地なら、大事な資源である海だけは綺麗に使った方がいいと思うけどネ、将来的にも
「ホントにあった!」
空港でタク券買って、定額で市内まで。
行ったはいいが、宿泊予定が看板も出ていないヘンな宿だったため「わからん。住所はこの辺だから、あとは自分で探して」と、降ろされてしまった。
早くも散々迷って汗だく。ビールでも飲もうと入ったバーのお姉さんにサイトを見せ、「ココに泊まる予定なんだけど、この辺りじゃないの?」と聞けば「んああ…」と不適な笑み。
手招きされて着いていけば、隣の棟のアヤシイ入口を開けてくれた。「この上。はい鍵。なんかあったらバーに来て。じゃあね」だって。
俺が本当に俺かどうかもわからないのに、いいのか。

この日は夜市。世界中、中華街があるとつい安心しちゃうってのも、あんま感心できる事ではないが…安心
「The Jungalow」
いわゆるショップロットの2階居住スペースを改築した、東南アジアっぽいお宿。ココ自力でたどり着ける日本人観光客いるのか。
ギシギシいう階段を登って古いタイプの鍵を回すと…

バーのオーナーがやってるヘンなお宿。不親切さも含め、もう大好き
もろもろの不親切も忘れてもうワクワク。ホテルにしなくて良かった。
大当たりではないが、なんだかんだ日本じゃ見られない実に面白い宿。
空調はいい加減、便所とシャワーはテラス。熱いお湯なんか出るはずもない。深夜まで向かいのクラブで大音量ライブ。

この飲み屋街みたいな通りに宿が面していて、早寝はできない。黄色い街灯が大好き
いよいよ南国のリゾートに来た感はバッチリで幸先よしと、兎にも角にも寝る。
さてKK、住めそうな街や否や。
◉野磁馬
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