ココでいいのか、ジョン  〜 ウクライナ キエフ(キーウ)郊外 ヤヌコビッチ元大統領邸〜

ジョン、こんなところに飾られていていいのか?存命ならさぞ不名誉ではないか。ヨーコ、買い戻せ。 ※この後どうなったのか不明だが、戦争でそれどころじゃなく、まだあるんだろうなココに…
1枚の写真 〜ONE SHOT〜

まあ、冷静に考えれば基本イケスカないが

2011年、世界最高級ピアノメーカー「スタインウェイ&サンズ」が発表したジョン・レノン生誕70周年記念限定エディション「イマジン・シリーズ」。
1971年にジョンがヨーコに贈った白いグランドピアノをモデルに設計されたという。

世界で限定100台。4種のジョンのイラスト、1種につき25台。希望小売価格1200万円。
このイラストはタイトル「グランド・ピアノ」。

希少な1台を思わぬところで発見。「よりによってなんでこんなトコに…」と、しばし立ち尽くしてしまったよ…
日本では“10億円のシャンデリア野郎”でお馴染み、第4代ウクライナ大統領ビクトル・ヤヌコビッチの私邸にて。

このイラストの他に「イマジン」の楽譜、ジョンのサイン、そして読むだけで泣いちゃう歌詞「YOU MAY SAY I’M A DREAMER」などが刻印された限定シリーズ。希望小売価格1200万円也

「ホントにあった!」

ヤヌコビッチ元大統領は、現在の全然終わらない戦争の発端であり中心地「ウクライナ東部」出身。

親ロシア派で有名、セバストポリなど要衝をジャンジャンロシアに供出し、自身は公金横領しまくり、郊外の湖畔に大豪邸(シャンデリア10億・ボクシングジム・動物園・ゴルフ場付き)という、絵に描いたようなオリガルヒ野郎。
政策でも大多数のウ国民の悲願「EU加盟」を握りつぶし、「尊厳の革命」を誘発。
暴動が相当ヤバくなった途端ロシアに逃亡、そのまま亡命という「ヘタレ売国野郎(ウ国民的にはね)」。

そのドサクサで策士プーチンにクリミアを持っていかれるという現代史に残る大失態を犯したウクライナ(諸説アリ)だが、この辺からずっと燻っていた問題だったんだよネ。

そんな折にこのスタインウェイを(すでに観光地化されていた)ヤヌコビッチ邸で見つけて、ジョンの魂を今更再検証し、以前から漠然と気付いていた「愛では世界を救えない可能性」に想いを馳せてブルーになったよ…

この写真を撮った翌日、ウクライナ東部を飛行したマレーシア航空の旅客機が撃墜される大事件が勃発、ますますブルーに(100パ、ロシアの仕業)。

※前日には、コソコソと首相の座に上り詰め、増税以外に目立った政策をせずに手製爆弾を投げつけられたメガネ野郎(当時外務大臣)がキエフで要人と会っているのを見たが、今思えば何を暗躍していたんだ?アイツは。

◉野磁馬

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