漢江の怪物、再び
本日の1枚は「韓流文化シリーズ」。
大勢の若者が昼間っからテントを張ってチキン注文して食っちゃ寝している韓流ピクニックのメッカ「汝矣島(ヨイド)漢江公園」。
“野外ロック・フェス(瀕死語)”が開催されるわけでもないのに、「珍しい文化だな…」と近づいて見ればビックリ。再び出現したあの“ムツゴロウ怪獣”が女子大生を襲っているじゃないの。
「ホントにあった!」

コロナ禍や非常戒厳を経て、まだあるのか?このピクニック文化は(未確認)
2006年公開、本国では1200万人超(…嘘でしょコレ)を動員したが、日本で熱狂したのは偏った映画オタのオッサン(俺ら)ばっかという、ポン・ジュノ監督オスカー前夜の力作「グエムル〜漢江の怪物〜(괴물〜THE HOST〜)」の聖地。
って、今から20年前の作品?…じゃあ仮にコレの20年前の映画作品と言ったら…多分「桑の葉」とかじゃん?
しかも映画にもなった「1987年6月民主抗争」とかリアルでやってる時代(ちなみにジュノ監督の最高傑作「殺人の追憶」のファソン事件が実際に起きてた頃!)。
韓流映画の台頭・世界進出スピードの凄さを改めて感じる(その頃から現在に至るまでの停滞も同時に)。やたら長く考察しそうなのでソレはソレとして。
현서야〜!현서야〜!
ここからほど近いのは、わけあって欄干に“ほっこりするメッセージ”を多数印刷しなきゃならなくなった、悪名高き「マポ大橋」。
ゲムルが未だ生息していると聞いてココに行ったのだが、事後調べたら冒頭ヤツがぶら下がっていたのはもう1本上の「ソガン大橋」じゃん。愛すべきバカ親父カンドゥがスルメの足くすねていた屋台も、クルクル回るHITEもココじゃなかった。
さらにクライマックスの(当時の革新政権下らしく“反米メッセージ”が濃厚な)毒ガスシーンは1本下の「ウォニョ大橋」の下だって。
ビミョーにズレたところにモニュメント建てやがって…
コロナ以降(あるいは非常戒厳以降)、この文化も女子大生たちもどうなったのか不明で申し訳ないが…次行ったらはちゃんとあの家族の足跡通りに巡ろうと思う(別にいい)。
◉野磁馬



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